2025年6月28日 茅の輪設営

藤森神社では、6月30日に夏越の祓が行われます。神役は6月28日(土)に茅の輪の設営をしました。夏越の祓は半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の息災を祈願するという神事です。京都ではその日に水無月を食べる習慣があります。2025年6月28日(土)に設営した茅の輪の様子をご紹介します。

手前においてあるのがチガヤです。奥にある茅の輪の芯(イグサ)にこれらを巻いていきます。この作業は拝殿で行います。

チガヤは、同じ太さになるよう全体に巻いていきます。技術もそうですが、コツがいります。チガヤを巻きつける役、糸で縛っていく役など数人で協力します。

すべてチガヤを巻きつけることができました。かなりの重さです。

一方で本殿前では足場を組んで茅の輪の設置の準備を進めます。まずは茅の輪を支える竹を設置します。

チガヤを巻き付けた茅の輪を設置場所まで移動します。綺麗な円になるように調整しながら紐で竹にくくり付けていきます。

茅の輪を設置した後は、竹の下にススキを巻き付けます。ちなみにチガヤとススキは同じ茅(カヤ)の仲間ですが、違う植物です。今の時期は、ススキには穂は出ていませんのでイメージしにくいかもしれません。

茅の輪が倒れないように、竹を紐で周囲の建物に固定します。安全を考慮して何か所も行います。そして注連縄(しめなわ)に紙垂(しで)を取り付け、足場を綺麗にすれば完成です。

神職のお祓いが終われば通り抜けることができます。この半年間の穢れをきれいさっぱりと落として、残りの半年の息災を祈願しましょう。ちなみに茅の輪は「左・右・左」の順に3回回ります。動画だとこんな感じになります。当日は神社でお参りをお願いします。